SDG15.4.2(山地グリーンカバー指数)における人工衛星データの利活用
利活用の概要
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の高解像度土地利用土地被覆図を使用して、SDG15.4.2(山地グリーンカバー指数)の算出を行っている。
算出した指標については、「ビッグデータ等の利活用推進に関する産官学協議のための連携会議」の下に設置した「観測データ利活用検証WG」において、研究者による検証を実施している。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
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【その他】
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農林水産業
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全国
- 2021年 6月
利活用の効果
我が国独自のデータを用いてSDG15.4.2を算出することによって、国連食糧農業機関(FAO)から公表されている試算値の妥当性を確認することができる。
FAOが推計に使用したデータは、300m解像度であり、小さく不均一な地形の場合はその適用性が制約されている可能性があるが、JAXAの高解像度土地利用土地被覆図データは100m解像度版が使用できる。
利活用したデータの詳細
- 人工衛星データ
- その他
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JAXA「高解像度土地利用土地被覆図」
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/jp/dataset/lulc_j.htmその他はビッグデータ連携会議レポート01の参考文献を参照
https://www.soumu.go.jp/main_content/000763967.pdf
利活用の詳細
<利活用のきっかけ>
2015年9月に国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では、「持続可能な開発目標」(SDGs)がその中核として設定されている。SDGsの進捗状況を把握するため248(重複を除くと231)の指標が設定されている。
SDG15.4.2については、国連食糧農業機関(FAO)による試算値の検証が各国に要請された。検証に当たって、各国が独自の土地被覆データを有する場合は、その使用が推奨されている。
<実施した分析>
山地グリーンカバー指数は山地における植生被覆の割合で示される。JAXA「高解像度土地利用土地被覆図」を使用して、以下により算出。
山地グリーンカバー指数=山地の植生画素数/山地の総画素数x100
さらに土地被覆データの分類精度を示すコンフュージョンマトリックス(混合行列)を作成して統計的な手法により標本誤差及び分類誤りを補正する。
算出した指標は、「ビッグデータ等の利活用推進に関する産官学協議のための連携会議」の下に設置した「観測データ利活用検証WG」において、研究者による検証を実施している。
<分析の結果>
JAXA「高解像度土地利用土地被覆図」を用いることで、山地グリーンカバー指数が算出できることを確認。
お問い合わせ先・関連リンク
ビッグデータ連携会議レポート01「SDG15.4.2(山地グリーンカバー指数)の検証」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000763967.pdf「JAPAN SDGs Action Platform」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal15.html