グローバルデータを用いたMDM(Master Data Management)体制の構築とサプライチェーンのリスク管理
利活用の概要
機械メーカーであるB社ではグループ内における顧客・サプライヤーの管理体制、並びに業績などの各種企業情報の一元化が課題だった。また、サプライヤーが急に廃業するケースもあり、サプライチェーンの維持の面から倒産以外のリスクを管理する必要があった。
そこで、海外企業情報データ並びにグローバルの統一企業コードを導入することで、グループの取引先全体を一元管理する体制を構築した。加えて、今後は企業の休廃業といった倒産以外のリスク管理を実施することで、安定したサプライチェーンの維持を目指している。
電気機器製造会社
東京商工リサーチ
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【民間企業】製造業
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経営管理(生産、営業、物流・在庫管理含む)
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全国
- 2010年 4月 ~
利活用の効果
海外企業情報データベースを用いることで、顧客・サプライヤーの一元管理体制を実現した。また、サプライヤーの事業停止に伴うリスクの見える化と、それに伴う供給確保に向けた早期対応を実現した。
利活用したデータの詳細
利活用の詳細
【利活用のきっかけとなった事象・課題】
同社ではグループ内における顧客・サプライヤーの管理体制、並びに業績などの各種企業情報の一元化が課題だった。また、サプライヤーが急に廃業するケースもあり、サプライチェーンの維持の面から倒産以外のリスクを管理する必要があった。
【利活用の内容と効果】
海外企業情報データ並びにグローバルで統一された企業コードを導入することで、グループの取引先全体を一元管理する体制を構築した。また、それに紐づく企業情報を共通化することで、グループ内における企業情報の差異による事業の影響を解消することができた。
加えて、企業の休廃業といった倒産以外のリスク指標の導入を予定しており、サプライヤーが廃業する予兆を捉えることで、従来では予期できなかった損失を抑える取り組みに着手している。
サプライヤーの評価において、品質・納期・技術などの項目に加えて、倒産や廃業という事業の継続性に係わるリスクを今まで以上に見えるようになった。これは、サプライチェーン上の予期せぬ損失を抑える上では有効と評価されている。