携帯GPSデータを活用して、観光動態分析を行い、観光事業の振興に活用
利活用の概要
携帯GPSデータを活用して、観光客の属性・行動を分析。 観光事業の振興へ、効果的な施策が可能に。
栃木県では、携帯電話のGPS位置情報KDDI Location Analyzer(以下、KLA)を活用し、観光客のビッグデータ分析、コロナ後の需要回復策を検討。
栃木県
県内人口:1,908,380人(2022年10月1日現在)「令和2年国勢調査結果ベース」
KDDI株式会社/技研商事インターナショナル株式会社
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【地方公共団体】
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行財政
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関東
- 2020年 5月 ~
利活用の効果
KLAのデータは日次で更新されており、リアルタイムに近い感覚で観光地ごとの来訪者数の流れを確認できる。日時、エリア、滞在時間などの条件を入力すれば、「日光東照宮周辺に15分以上滞在した人口を、2019年8月19日と2020年8月19日で比較する」ために必要な詳細なデータも簡単に参照できる。
<効果>
週末の状況であれば、翌週の水曜日にはレポートの作成に必要なデータを揃えられるようになった。
栃木県では2020年6月中旬から、苦境にある県内観光地を支援するために「県民一家族一旅行」キャンペーンを実施(新型コロナ対策による外出自粛で落ち込んだ県外からの観光需要を補う目的で、栃木県民の県内観光に対して、宿泊料金を割引したり有料道路を無料化したりする)。キャンペーンはクーポンが売り切れるまで続けられるが、県内観光する県民が本当に増えたかどうかはKLAの居住エリア分析を使って検証しているところ。効果としては、定量的な効果は公表していないが、手ごたえは感じている。
今後は、新型コロナの感染・収束状況を見据えながら、落ち込んだ観光需要を回復させるための施策の検討・立案にこれらのデータを利用する予定。
利活用したデータの詳細
- 人流データ
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■KDDI Location Analyzerサービスサイト(事例紹介ページ)
https://biz.kddi.com/usecase/tochigi2/
■栃木県事例サイト
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/434167/100900164/
利活用の詳細
<利活用のきっかけとなった事象・課題&導入のきっかけ>
世界遺産の日光東照宮をはじめとする数多くの観光資源を持つ栃木県であるが、2020年春以降の新型コロナウイルスの感染拡大は、県内の観光産業に大きな打撃を与えた。新型コロナの収束後をにらんで観光需要を回復させる政策を立案・施行していくためには、その判断材料となるデータを正確に把握する必要があり、栃木県は県内の各観光地における観光客の滞在人口や滞在時間を調べるために2020年5月、KDDIの位置情報ビッグデータ分析ツール「KLA」を導入した。
<実施した分析の詳細(分析方法・連携機関・費用等)>
県民向けの県内旅行キャンペーン効果を居住エリア分析で検証
日光東照宮周辺のゴールデンウイーク期間中の日別来訪者数(出所:KDDIのレポート)
日光東照宮周辺のゴールデンウイーク期間中の来訪者の性別と年齢層(出所:KDDIのレポート)
日光東照宮周辺のゴールデンウイーク期間中の来訪者居住エリア分布(出所:KDDIのレポート)
お問い合わせ先・関連リンク
KDDI Location Analyzer HP問合せ窓口
https://k-locationanalyzer.com/contact/