事例紹介

AIによる水力発電所の発電計画最適化

利活用の概要

・クリーンエネルギーとして期待される水力発電所の発電計画を、天気予報などのデータとAIを活用することで最適化した。
・水力発電を効率的に活用することで、火力発電の稼働を抑えることができ、CO2削減にもつながる。
・AIによる発電計画の最適化では、新人でもベテランと同様の発電計画が可能となり、技術継承の支援にもつながっている。

利活用の効果

・水力発電をフル活用することによって、火力発電等のより環境負荷の高い発電手段を使わずに済み、CO2の削減につながる。 
・約1年間実施した試運用では山口県の佐々並川発電所において年間約600万m3(240万kWhに相当)の発電量の増加及び約1,400トンのCO2削減効果。これは世帯当たりの年間CO2排出量で、約770世帯分(注)に相当。

(注)環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果の概要」「表1 世帯当たりの年間エネルギー消費量・支払金額・CO2排出量(全国)」に記載されている、「エネルギー種」が「電気」のCO2排出量を用いて計算。

・需要の高い時間帯に発電することで、AIを導入した発電所において数%程度の収入上昇にも寄与する。

利活用したデータの詳細

  • 気象データ
  • その他
  • 自社データ

利活用の詳細

【課題】
従来、ダム周辺の河川流域の降水量の簡易な予測手法を利用していたが、実際の水の流入量とは差異があった。このため日や時間ごとの電力需要を考慮した細やかな発電計画を立てるのが難しかった。
【解決】
・周辺の天気予報などから、AIがダムへの流入量を精緻に予測することで、ダムの水位をあらかじめ十分に下げておくことが可能となった。
・ダムの水位を下げる(発電する)際に、電力需要も考慮することでCO2の削減も実現。AIによる発電計画の最適化では、新人でもベテランと同様の発電計画が可能となり、技術継承の支援にもつながっている。
詳細はこちらに掲載
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