事例紹介

大規模イベント開催時の実態把握と今後の対応策検討に人流データを活用

利活用の概要

スタジアム来訪者の人流を多角的に分析し、イベント開催時の公共交通機関に関する課題を抽出

利活用の効果

・人流データを確認した結果、イベント終了後の観客帰宅時の地下鉄駅混雑により、地下鉄の利用需要を十分に取り込むことができていなかったことが判明した
・地下鉄駅の混雑により利用者が他社路線に流れていたことが判明し、地下鉄の別ルートをより広く周知することで輸送力強化につながるとの気づきが得られた

利活用したデータの詳細

  • 人流データ

利活用の詳細

<利活用のきっかけとなった課題>

・神戸市営地下鉄海岸線の沿線にあるスタジアムで大規模イベントが開催され、今後の同様の大規模イベント開催に備えて、今回のイベントにおける来訪者の実態把握をしたいと考えていた

<実施した分析の詳細>

スタジアム来訪者の人流分析の観点
・居住地
・スタジアムまでのアクセス手段
・時間帯別の属性(性別・年代別)
・スタジアム周辺の歩行者動線
・スタジアム周辺の道路別主要動線(歩行者通行量)
・神戸市内および近隣観光地の宿泊者数

<分析結果>

・来訪者の約半数は関西圏(大阪、兵庫、京都)からの来訪だが、東京、福岡、愛知など遠方の人も多く、全国各地から来訪があった
・遠方からの来訪者は、新神戸駅経由の新幹線利用者が最も多く、神戸空港などの周辺空港利用者は限定的であった
・女性の来訪者が約7割を占め、特に20代が多かった
・スタジアム周辺には、グッズ販売開始時間(午前11時:ライブ開始7時間以上前)から一定数の来訪者が集まり始め、ライブ終了後に一気に人出が減少した
・グッズ販売開始からライブ終了まで、スタジアム周辺と近隣の地下鉄駅までの人の流れを時間帯ごとに分析。滞在目的別(グッズ購入、入場、チケットがないファンによる「音漏れ参戦」、帰宅)の動線変化や人流のピークも可視化できた
・ライブ終了後の帰宅手段として、近隣の地下鉄駅ではなく徒歩で約30分かかる他社路線の駅まで向かう人が多かった
・来訪者の宿泊地はスタジアムの東方面(三宮、元町、神戸エリア)が中心だが、有馬温泉に宿泊する人も多く、観光とイベントを兼ねた滞在パターンが見て取れた
 

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