事例紹介

クラウド会計データを活用した 経済動向分析の手法

利活用の概要

内閣府政策統括官(経済財政分析担当)では、株式会社マネーフォワードが保有するクラウド会計データを用いて、既存の公的統計で必ずしも十分に捕捉できていない小規模事業者や個人事業主の財務データを元に、経済動向の把握や政策評価等への活用可能性を検討した。

利活用の効果

クラウド会計データの活用に関する基礎的な知見となることが期待される。

利活用したデータの詳細

  • その他

利活用の詳細

本事業では、クラウド会計データを用いて、小規模事業者や個人事業主の経済動向を把握するためのデータセットを構築した。このデータは、税務申告書類作成のための会計ソフトから生成され、貸借対照表や損益計算書などの詳細な経理情報を高頻度で取得可能である。さらに、サンプルの代表性や時系列でのデータ推移を公的統計と比較し、クラウド会計データの特性等を検証した。

その結果、クラウド会計データは、既存の公的統計と比較してサンプル構成に違いがあるものの、小規模事業者や個人事業主の経理項目を属性別かつ月次単位で詳細に把握できること、景気動向を示す既存の経済指標と高い相関を持つ指標が得られ、経済動向の分析に活用できる可能性が示された。また、企業の財務動向を把握するための指標が計算可能であり、金融情勢の変化による企業経営への影響分析や、補助金を受け取った企業の経営動向の把握に有益な指標を作成できることが分かった。

また、本事業を通じて提供したデータを用いた投資補助金に関する効果検証の結果が、内閣府「令和7年度年次経済財政報告」(経済財政白書)に掲載された。

お問い合わせ先・関連リンク

内閣府 経済財政分析ディスカッション・ペーパー クラウド会計データを活用した経済動向分析の手法

https://www5.cao.go.jp/keizai3/discussion-paper/dp252.pdf

株式会社マネーフォワード

https://moneyforward.com/
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