詳細情報
NO | 1408 |
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統計用語 | 単位労働コスト-OECD : UNIT LABOUR COSTS - OECD |
統計用語(英) | UNIT LABOUR COSTS - OECD |
統計学上のテーマ |
労働統計-労働補償統計 |
定義 |
単位労働コストは、社会保障への雇用者拠出金を含めた、生産物単位あたりの賃金および給料などからなる。 |
補足説明 |
単位労働コスト(ULCs)は、生産性と、産出高を生み出すために使用される労働のコストとの関係に直接的に関連する要素である。経済の中で単位労働コストが上昇することは、産出高に対する労働の貢献に対する報酬の増加を意味している。しかし、労働コストが労働生産性の上昇を上回って上昇すると、経済全体としては、その埋め合わせとして他のコストが調整されなければ、その経済の価格競争力が脅威にさらされることになる。 ULCは、競争力を測る総合的な尺度と理解されるべきではなく、むしろ、コスト競争力を反映したものと考えるべきである。単位労働コストは労働コストだけに関係する問題である。この労働コストの問題は重要ではあるが、特に先進経済においては、資本コストの変化との関連で考えなければならない問題である。 (労働市場における主要指標(KILM )、国際労働機関、ジュネーブ、2002年、622頁) ULCの統計は、生産性の一つの指標として多くのOECD加盟国で作成されている。その統計は国家統計組織で作成されている場合もあるし、あるいは、その他の政府または非政府機関によって作成されている場合もある。広い意味では、単位労働コストは、単位産出高あたりの賃金または労働コストとの相対関係において、経済が受け取る産出高を示している。ULCは、実質GDPに対する労働への補償率であるとも解釈できる。また、それは、労働投入量単位(時間あたり、または、労働者一人あたり)あたりの労働補償と、労働生産性との間のレシオであるとも言える。 OECD加盟諸国では、ULCを計算するために多くの変数を使用している。それには産出高(例えば、国民経済計算からの製造業付加価値、鉱工業指数など)、労働投入量(例えば、総労働時間)、および、報酬などがある。報酬(補償)額は通常は国民経済計算から得た数字を使い、通常は自営業者のみなし労働に対する報酬も含めて計算されている。 |
典拠 |
OECD経済予測: 資料と方法 |
相互参照 |
労働統計-労働補償統計 |