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日英統計用語集(2008年2月 (追加作成))   >  金融統計   >  双方独占 / 寡占 : BILATERAL MONOPOLY / OLIGOPOLY
NO 2841
統計用語 双方独占 / 寡占 : BILATERAL MONOPOLY / OLIGOPOLY
統計用語(英) BILATERAL MONOPOLY / OLIGOPOLY
統計学上のテーマ 金融統計
定義 双方独占 / 寡占とは、市場における一定の商品に対し、買い手および売り手が単一で(あるいは少数)存在する状況を指す。その商品の売却または購入における集中度の結果、売り手と買い手との間に、お互いの相互依存が生じる。
補足説明 ある一定の状況のもとでは、買い手は、市場での単一ないし少数の巨大な売り手市場における勢力を抑制するため、それを減殺する力を行使し、その結果独占ないし寡占のもとで普及していたというより、生産の一層の増大と価格の一層の低下をもたらすことができよう。このことは、製品の“川上”(産出)での供給が弾力的、即ち価格変動にかなり敏感で、生産の隘路に左右されない場合;買い手が、その買い取りの規模により、独占的な売り手の価格に実態的に下降圧力という影響を与えることができる場合;そして買い手自身が“川下”(流通段階)市場(川下-川上という用語の討議のためには垂直統合を参照)における価格競争に直面している場合には、特にそうであろう。

このような状況は、中間製品の買入の場合、特にありうることである。しかし、川上製品の供給が限定され、川下で有効な競争が行なわれていない場合、双方独占 / 寡占は、売り手と買い手との間で、消費者に不利益をもたらす利益極大に向けて共同行動を採らせることになろう。
典拠 産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年
相互参照 金融統計