詳細情報
NO | 2944 |
---|---|
統計用語 | クールノ(ナッシュ)均衡 : COURNOT (NASH) EQUILIBRIUM |
統計用語(英) | COURNOT (NASH) EQUILIBRIUM |
統計学上のテーマ |
金融統計 |
定義 |
(供給)寡占のク-ルノ・モデルは、競争会社が単一の製品を生産し、各-がどのくらいの量を生産するかを選ぶことによって利益を最大にしようとしているということを前提にしている。全ての会社が産出(量)を同時に選ぶ。基本的なク-ルノの前提は、各会社が、競争会社の量を与えられたものとして、自身の量を選ぶということである。こうして生じた均衡が、量におけるナッシュ均衡で、ク-ルノ(ナッシュ)均衡と呼ばれる。 |
補足説明 |
このクールノ・モデルは、工業経済にある重要な結果をもたらす。第一に、価格は、多くの場合、限界収益費(費用を参照)と等しくない、また、パレート効率(性)が達成できないと表すことができる。さらに、各会社の価格が限界収益費を越える度合いは、直接的に会社の市場占拠率に比例し、需要の市場弾性に反比例する。 この(供給)寡占が対称的で、全ての会社が同一の製品と費用条件を持てば、価格が限界収益費を越える度合いは、会社の数に反比例する。 したがって、会社の数が増えると、均衡は完全な競争下にある状態に近づく。さらに一般的に言えば、工業に対しては、価格が限界収益費を越える度合いは、ハーヒンダルーヒルシュマンの集中指数に直接的に比例すると表すことができる。集中度が高まると、産業活動は、さらに完全な競争の基準からは逸脱する。 |
典拠 |
産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年 |
相互参照 |
金融統計 |