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日英統計用語集(2008年2月 (追加作成))   >  金融統計   >  需要の交差価格弾力性 : CROSS PRICE ELASTICITY OF DEMAND
NO 2957
統計用語 需要の交差価格弾力性 : CROSS PRICE ELASTICITY OF DEMAND
統計用語(英) CROSS PRICE ELASTICITY OF DEMAND
統計学上のテーマ 金融統計
定義 需要の交差価格弾力性とは、もう一つの関連する製品の価格がパ-センテ-ジ変化したために起きる、ある製品の需要量のパ-センテ-ジ変化をいう。全ての価格が変動できるなら、製品Xの需要量は、それ自身の価格(需要の弾力性を参照)ばかりでなく、他の製品の価格にも同様に依存する。
補足説明 需要の交差価格弾力性という概念は、製品が「代用品」か「補完品」かを分類するのに使われる。また、相互に競争しやすい製品グループの市場定義にも使われる。製品Yの価格上昇がX(Xの価格は一定)の需要量を増加させるとすると、製品XとYは代替品であると見られる。例えば、家庭暖房の電力対天然ガス、ブタ肉対牛肉の消費などがその事例であろう。

交差価格弾力性の数値は、プラス数値で、ゼロ(代替なし)からプラスのいかなる数の間ででも変動する。一般的に言うと、数値が2を越えると、関連する製品は「緊密な」代替品であることを示す。

製品Yの価格が上昇して製品X(Xの価格は一定)の需要量を減少させるとすると、製品XとYは補完品であると考えられる。靴と靴紐の場合がそのような事例であろう。
典拠 産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年
相互参照 金融統計