詳細情報
NO | 3109 |
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統計用語 | 治外法権 : EXTRATERRITORIALITY |
統計用語(英) | EXTRATERRITORIALITY |
統計学上のテーマ |
金融統計 |
定義 |
治外法権とは、一つの国の法を他国の法域内で適用することを言う。 |
補足説明 |
競争政策との関連において、治外法権の争点は、ある国の企業の業務慣行がもう一つの国に反競争的影響を及ぼし、後者の国がその影響を自国の法律に違反すると見なす場合に発生する。例えば企業が形成するA国の競争法から除外される輸出カルテルは、しかしながらB国の市場で競争を制限する価格固定協定であり、B国の反トラスト法に違反すると見なされる場合がある。 起こり得るもう一つの状況は、ある国における競合企業2社の合併がもう一つの国の市場における競争を大幅に減らす結果になる場合である。(これは合併企業が非常に輸出志向であり、輸入国の市場の大部分を占める場合に起こりうる。) 他国の競争法に企業が違反するという訴追に成功できるかどうかは、他の要素の中でも関係国間の主権的関係の性格、申し立てられた違反がどこで行われたか、訴追された企業が属す国における業務慣行あるいは業務活動の法的資格、および違反された国において法的措置を進めうる対象である子会社経営の有無および重要な資産の有無に大きく依存する。 |
典拠 |
産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年 |
相互参照 |
金融統計 |