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日英統計用語集(2008年2月 (追加作成))   >  金融統計   >  市場力 : MARKET POWER
NO 3301
統計用語 市場力 : MARKET POWER
統計用語(英) MARKET POWER
統計学上のテーマ 金融統計
定義 市場力とは、市場や独占力として言及されている競争で勝つというレベル以上の価格を引き上げ、そして維持するための会社(または会社のグループ)の能力のことをいう。その市場力の使用によって生産高が減少し、経済的繁栄が失われる。
補足説明 市場力の明確な経済的定義は、提唱される場合があるが、実際の市場力の測定は簡単である。提案された1つのアプローチは、ラーナー指数であり、つまり、価格が限界費用を超える範囲である。しかし、限界費用は、経験に基づいて計算するのが容易ではないため、選択肢は平均変動費を代用することである。別のアプローチでは、個人会社に直面する需要の価格弾力性を計測することである。なぜならば、それは会社の価格ー費用(利益)利幅や価格を増大するための才能に関連がある。しかし、この計測はまた、計算するのが困難である。

市場力の実際的または潜在的な使用は、実質的な競争が少なくなるかどうか、あるいは発生しそうかどうかを判断するために行われる。米国やカナダにおいて、合併方針の管理に採用されたアプローチでは、合併後に当事者が、新会社の登録や代用商品の生産を引き付けることのないケースの依存を変える一定の「しきい値」のレベル(5または10パーセントと言われている)以上に、非一時的価格の高騰を企てることが出来る。このしきい値を維持、または上げるための彼らの能力は、量的かつ質的な市場構造の詳細調査や会社動向の要因によって評価される。
典拠 産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年
相互参照 金融統計