詳細情報
NO | 3550 |
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統計用語 | 再販売価格維持(RPM) : RESALE PRICE MAINTENANCE (RPM) |
統計用語(英) | RESALE PRICE MAINTENANCE (RPM) |
統計学上のテーマ |
金融統計 |
定義 |
再販売価格維持(RPM)は、製品を再販売する場合の最低(または最高)価格を指定する供給業者と共に存在する。 |
補足説明 |
競争政策の見地からみると、最低価格を指定することには問題がある。価格維持により、供給業者はその製品市場をある程度支配することができる、という議論が続いている。このような垂直的価格固定化の形態により、競争による小売価格および卸売価格から得るマージンの減少を阻止することが可能になる。 ただし、供給業者は製品の評判またはイメージを保護することを望み、小売業者が顧客を引き付けるための目玉に利用されるのを防ぐことができるという別の議論がある。また、RPMにより利益を維持することで小売業者は、供給業者および小売業者双方の相互利益のためにサービスにより大きな支出をする、在庫に投資する、宣伝広告する、製品需要の拡大努力に努める、などの刺激を与えられる。 RPMは低価格を提供せずに、製品の促進や技術的な内容や属性の説明に時間、資金、努力をつぎ込んだ他の同業小売業者の努力に小売業者がただ乗りすることを防ぐことにも利用できる。たとえば、価格を下げず顧客にコンピュータなど複雑な製品の使用方法の説明やデモを行う小売業者がいたとしよう。顧客はこの情報を得た後、コンピュータを別のよりやすい価格で販売し、説明もデモもしない小売業者から購入することを選択できる。 多くの国ではRPMはほとんど例外または免除製品がなく当然違法となる。多くの経済学者は最近、RPMその他の水平規制に対して、競争法でのより緩やかなアプローチを採用することを支持している。 |
典拠 |
産業組織経済学および競争法の用語辞典、R.S.KhemaniおよびD.M.Shapiro編纂、OECD金融・財政・企業理事会より委任、1993年 |
相互参照 |
金融統計 |