詳細情報

日英統計用語集(2008年2月 (追加作成))   >  環境統計   >  用量反応関数 : DOSE RESPONSE FUNCTION
NO 5556
統計用語 用量反応関数 : DOSE RESPONSE FUNCTION
統計用語(英) DOSE RESPONSE FUNCTION
統計学上のテーマ 環境統計
定義 用量反応関数は、原因としての公害への曝露と、効果としての具体的な結果の関係を測定する。これらは、公害発生時点のいかんをとわず、現行年に発生した損害/生産損失を言う。
補足説明 特定量の環境汚染が、生産、資本、生態系、人体の健康などにどの程度の影響を及ぼすかについて数学的関係があることが明らかになっている。環境への影響の指標を他の分野への制御をしながらも、環境汚染への曝露の指標と関連付けることによって、環境への影響が起こる際の汚染の役割を推定することができる。この推定値を使って、汚染への露出の減少(増加)に対する環境改善(悪化)を予測することができる。

用量反応関数には数多くの形式があり、線形あるいは非線形、閾値(それ以上の曝露で損害が急激に上昇するレベル)を含むものあるいは含まないものがある。例えば、農業に対する様々な大気汚染物質が表す影響は、ある汚染物質が肥料の役割をする可能性があるため(例えば大気汚染物質に含まれる硫素や窒素)に、正負の効果の両方が合わさって、特に複雑であると分かった。理想的には、これらの役割また他のモデルは、実験に依存するよりもむしろ、人々、作物などの実際の人口に対する汚染物質の観察された影響を検討する、疫学の研究に由来している。
典拠 国連、欧州委員会、国際通貨基金、経済協力開発機構、世界銀行、2005、国民経済計算ハンドブック、統合環境経済会計2003、手法研究、シリーズF、No.61、改訂版1、用語集、国連、ニューヨーク、パラグラフ9.58&9.59