管理番号:40045020230002
府省:厚生労働省
提供状況
2023-06-08 | 匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
井上 まり子 山内 卯木 |
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匿名データの提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
帝京大学大学院公衆衛生学研究科 准教授 帝京大学大学院公衆衛生学研究科 学生 |
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提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
国民生活基礎調査 |
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匿名データの利用目的 | 国民生活基礎調査の匿名データを用いて、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の授業科目「課題研究」を実施 | |
備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
井上 まり子 山内 卯木 |
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提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
国民生活基礎調査 |
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 教育 帝京大学大学院公衆衛生学研究科の授業科目「課題研究」 |
作成した統計若しくは行った統計的研究の成果又はその概要 |
労働者の健康と世帯構造・働き方との関連 ―国民生活基礎調査を用いた分析― 概要 目的 労働者の健康状態について、国民生活基礎調査のデータを用いて主観的健康度とK6による身体的・精神的健康について分析し、どのような雇用形態や世帯構造の特徴を持つ人の健康度が低いかを示す。 方法 厚生労働省の2016年国民生活基礎調査の世帯票・健康票の匿名データ提供を受け、「仕事あり」と回答した20歳~59歳の日本人男女(22,730人)を対象とした。調査項目は、基本属性として、性別、年齢、子どもの有無、世帯類型、働き方に関する項目は就労状況、雇用形態、企業規模とした。健康指標は、主観的健康度、抑うつ症状(K6スコア:24点満点中、10点以上を抑うつ症状ありと定義)を用いた。 統計分析は、記述統計、多変量解析として、男女層別化した上でロジスティック回帰分析を行った。被説明変数を健康指標(主観的健康度、抑うつ症状K6)、とし、説明変数を基本属性、働き方に関する項目とした。 結果 男女共通の傾向として、世帯類型では単身世帯の健康状況が夫婦のみ世帯と比べて、健康度が低かった(K6:男性OR1.59(95%CI,1.31-1.94)、女性OR1.38(95%CI,1.11-1.72))。就労状況においては、「仕事ありその他」群は、「主に仕事」群と比べて健康度が低かった(K6:男性OR3.49(95%CI,1.55-7.27)、女性OR1.96 (95%CI,1.12-3.28 ))。 女性においては、世帯類型ではひとり親世帯の精神的健康度が低かった。夫婦と未婚の子世帯では、精神的健康度が良好だった。企業規模では、30~999人規模の企業で働く人の身体的健康度が低かった。 結論 本研究では、男女ともに単身世帯の身体的・精神的健康が悪いこと、女性についてはひとり親世帯の精神的健康が悪いことについて明らかになった。2016年の調査以降、国でも各種支援対策を行っていることから、最新データと比較し各種対策の効果があらわれているか経過を追うことが必要と考える。 |
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | 国民生活基礎調査 平成19,22,25,28年 |
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | クロス集計・χ二乗検定、ロジスティック回帰分析 |
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
2023年度 帝京大学公衆衛生学研究科課題研究報告書 |