流れ図

1. 分析結果の提供依頼をする前に ―利用者による安全性の確認―

 調査票情報には調査客体の秘密が含まれており、分析結果等の公表に当たっては、秘密が漏えいしないよう保護する必要があります。そのため、利用者は「調査票情報のオンサイト利用の手引」の別紙「オンサイト利用における分析結果等の提供に関する標準的なチェック内容」に基づき、自身が作成した分析結果等の安全性を確認し、必要に応じ秘匿処理を行ってください。また、併せて安全性の説明資料を作成してください。
 標準的なチェック内容は、広く用いられていると考えられる統計分析の分析結果等について、調査票情報の秘密の保護を担保するため、一般に注意すべき内容を取りまとめたものです。原則として、当該チェック内容を満たさない分析結果等は、オンサイト施設の外に持ち出すことはできません。
 どのような漏えいリスクを想定しチェック内容が作成されているか、どのような説明資料が必要かについては、以下の解説と例をご覧ください。
 また、統計表においてセルの値を秘匿した場合には、秘匿したセルの値の不確かさを表す秘匿インターバルを計算し説明資料を作成する必要があります。この負担を軽減するため、秘匿インターバルを自動的に計算しそのまま説明資料とできる「秘匿インターバル確認ツール」を提供しておりますので、ご活用ください。

2. 分析結果の提供依頼・統計センターによる安全性の再確認について

 利用者の方による安全性の確認が終了しましたら、以下の提出資料一式を、U:\(研究グループ番号)\OUTフォルダ内に保存してください。その後、e-Microの分析結果相談依頼から依頼してください。分析結果に関する相談がありましたら、テキストボックスに質問内容などをご記入ください。
 なお、OUTフォルダに保存されたファイル一式が窓口に送信されることとなるため、OUTフォルダ内には、過去に依頼したファイルなど、依頼した不要なファイルを保存しないようにお願いいたします。

OUTフォルダ内に保存する資料

 統計センターは、提出資料に基づき、分析結果等の安全性を再度確認いたします。安全性に疑義が生じた場合は、e-Microを通して利用者に照会し、必要に応じ分析結果等の修正をお願いすることがあります。その場合「秘匿措置に関する回答」欄より回答をご記入ください。
 ファイル修正の必要がない場合は「送信」ボタンを押下することで、記入内容が窓口に送信されます。
 オンサイト施設に改めて訪問して、ファイルの修正を行った場合は、依頼時と同様、U:\(研究グループ番号)\OUTフォルダ内に、必要なファイルを保存し「再取得依頼」ボタンを押下することで、記入内容及びOUTフォルダに保存された内容が窓口に送信されます。(依頼時同様、OUTフォルダ内には、不要なファイルを保存しないようにお願いいたします。)

 安全性の再確認にはある程度の期間が必要となり、照会・修正依頼をお願いする場合はそれに応じて更にお時間がかかります。そのため、安全性の確認及び説明資料に不備がないよう、事前に十分にご確認いただくと共に、おおむね1か月程度の余裕をもってご相談ください。
 また、分析結果等の分量が多い場合は、それに応じて更にお時間がかかります。そのため、原則として、公表資料に掲載される分析結果等、必要最小限の分量としてください。

3. 提供依頼・分析結果のダウンロード

 統計センターによる安全性の再確認が終了しましたら、e-Microから提供依頼書を提出できるようになります。提供承諾の連絡がありましたら、e-Microから分析結果等をダウンロードできるようになります。

4. 研究成果の公表

 利用者は、提供された分析結果等を用いて、論文執筆・学会発表等の公表を行います。公表に当たっては、以下の例のように、調査票情報を基に申出者が独自に作成・加工した統計等であること、提供機関が作成・公表している統計等とは異なることを明示してください。

例:統計法に基づいて、独立行政法人統計センターから「○○調査」(○○省)の調査票情報の提供を受け、独自に作成・加工した統計であり、○○省が作成・公表している統計等とは異なります。