管理番号:10020020200018

府省:総務省

提供状況

2020-10-20 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 白塚 重典
須藤 直
田中 雅行
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 慶應義塾大学経済学部教授
日本銀行金融研究所企画役
一橋大学経済研究所 准教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 小売物価統計調査
調査票情報の利用目的 一橋大学経済研究所共同利用・共同研究拠点事業の公募型「プロジェクト研究」2020年度採択課題「政府統計ミクロデータを使った消費者物価の経済分析」の一環の研究として、小売物価統計調査の個票データを使い、価格改定頻度等の物価変動動学の特性と個々の調査価格を品目レベルに集計する際の計測誤差(下位代替バイアス)について検証する。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 白塚 重典
須藤 直
田中 雅行
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 小売物価統計調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 政府統計ミクロデータを使った消費者物価の経済分析
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 わが国消費者物価指数(CPI)の計測誤差の源泉の中で、厳密な定量的評価が行われていない下位代替バイアスについて、CPIの基礎統計である小売物価統計の個票データを使い、検証を行った。
わが国CPIは、一品目一調査銘柄方法による価格調査が行われており、同一品目内における調査価格のバラツキが小さく、下位代替バイアスは限定的であると考えられてきた。ただ、データの利用可能性の問題もあり、この点に関する厳密な実証的検証は行われてこなかった。ただし、わが国の消費者物価においても、調査銘柄の対象範囲の広さや価格調査品目の特定化の度合いは、品目によりいくつかのパターンがある。
本研究では、個票データの単価の品目ごとの算術平均、幾何平均およびそれらの刈込み平均等を比較することで、消費者物価指数の下位代替バイアスの影響を定量的に評価し、個別調査価格を品目レベルに集計する指数算式に起因するバイアスは限定的であることを示すとともに、品目により調査銘柄の特定化の度合いが異なるため、製品差別化の進んでいる品目では、調査価格の同質性が確保されていない可能性を指摘した。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 小売物価統計調査(動向編)
(年次)  価格調査(調査員調査品目)平成24年9月〜令和元年12月
      価格調査(都道府県調査品目)平成28年10月〜令和元年12月
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報)
      調査年月、銘柄符号、都道府県、市町村、調査地区、価格、単価、容量
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 個票データの単価の品目ごとの基礎統計量として平均・標準偏差等を、比較する価格指標として算術平均、幾何平均およびそれらの刈込み平均等を求めた。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日

成果等

Lower-Level Substitution Bias Lower-Level Substitution Bias.pdf(1.7 MB)
Discussion Paper Series A No.722 Discussion Paper Series A No.722.pdf(1.6 MB)