管理番号:10045020210015

府省:厚生労働省

提供状況

2021-08-30 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 古澤 泰治
高橋 資哲
鈴木 健介
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 東京大学大学院経済学研究科教授
ペンシルバニア州立大学博士課程、一橋大学経済研究所客員研究員
名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター 共同研究員
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 賃金構造基本統計調査
調査票情報の利用目的 所得税の配偶者控除の効果を労働供給を内生化した一般均衡モデルで分析する。賃金構造基本統計調査による調査票情報を用いて、男女・婚姻ステータス別の時給・労働時間・配偶者手当・年収等の統計量を作成し、総務省の就業構造基本調査・家計調査・国勢調査等の情報を組み合わせることで、独身者や夫婦の労働供給の賃金弾力性等のパラメターを推定する。また時給を生産性と解釈することで、一般均衡モデルにおける独身者男女や夫婦のアンダーライングな生産性の同時分布をノンパラメトリックに識別する。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 古澤 泰治
高橋 資哲
鈴木 健介
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 賃金構造基本統計調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 所得税の配偶者控除による労働供給の歪みに関する数量的一般均衡分析
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 2021年度一橋大学経済研究所「共同利用・共同研究拠点『プロジェクト研究』」の補助を受け「所得税の配偶者控除による労働供給の歪みに関する数量的一般均衡分析」(研究代表者:高橋資哲、研究分担者:鈴木健介・古澤泰治・川口大司)として、男女等の属性別に集計した時給・労働時間等のデータを作成した。2023年の通常国会においても「年収130万円の壁」が議論に上るなど、所得税制や社会保障制度を含む広義の財政政策による労働供給のゆがみについては政策的な関心が高い。本研究では、賃金構造基本統計調査の調査票情報を用いることにより男女別の労働供給の詳細な分布を分析した。年間所得の分布を確認したところ、1990年代以降、女性についてのみ100万円から130万円あたりで明確な集群(Bunching)が観察されることが明らかとなった。また総務省の就業構造基本調査の情報も踏まえながら家計レベルの就業行動を分析した結果、家族の様式(特に拡大家族かどうか)が女性の労働供給に影響を与えていることが明らかとなった。さらに、女性の就業行動について分析を進める中、日本経済の構造変化(農業、製造業、サービス業へと産業構造が変化していくこと)のメカニズムを理解することが重要であるとの着想を得た(女性は一般的にサービス業分野に対して比較優位を持つと考えられるため、経済のサービス化に伴い女性の就労が促進されると考えられる)。
・学会・研究会等での発表
 2022年2月24日一橋大学経済研究所共同利用・共同拠点事業プロジェクト研究セミナー
 2023年3月29日一橋大学経済研究所共同利用・共同拠点事業プロジェクト研究セミナー(予定) 
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 賃金構造基本統計調査(個人票)、平成18年~令和2年、地域・・・全て、必要な事項・・・調査年、都道府県、男女の別、年齢、最終学歴、雇用形態、就労形態、産業、職種・役職番号、実労働日数、所定内労働日数、超過労働時間数、決まって支給する現金給与額、所定内給与額、超過労働給与額、賞与
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項
学術雑誌等の名称及び掲載年月日