管理番号:40020020220015
府省:総務省
提供状況
| 2022-08-30 | 匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
株式会社リクルート リクルートワークス研究所 |
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| 匿名データの提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
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| 提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
就業構造基本調査 |
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| 匿名データの利用目的 | 就業構造基本調査の匿名データを用いて「人材の「流動化」を再考する」ための研究プロジェクトを実施する。具体的には、1992年から2017年の四半世紀においてどのように労働市場における労働移動が変化してきたのかを時系列的にとらえ、そうした現象を形成している要因を明らかにする。 | |
| 備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
| 匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
株式会社リクルート リクルートワークス研究所 |
|---|---|
| 提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
就業構造基本調査 |
| 統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 生え抜きと転職経験者―賃金からみる転職の四半世紀の変化― |
| 作成した統計若しくは行った統計的研究の成果又はその概要 |
本研究では、1992~2017年に渡って匿名データが使用可能であることを活かし、日本の労働市場の変化を長期間の変化を分析した。具体的には1992年から2017年にかけて、年齢階級別の生え抜き(初職から転職を経験していない者)率を確認し、その上で生え抜きと転職経験者の年齢-賃金プロファイルの差を分析した。その結果、最新の2017年は1992年よりも、(1)転職経験者が増加し(2)転職経験者の賃金水準が相対的に低いことが観察された。 (1)と(2)の結果は、2017年の転職経験者は1992年と比べて冷遇されているとも解釈できるが、他方、転職がより“一般化”してきたとも考えられる。すなわち、収入アップなどの待遇の改善が明らかな場合にのみ転職が実現した時代から、職場の人間関係への不満によるあるいは自分のスキルを高める・広げるための転職など、転職の目的が多様化することによって(1)と(2)の結果が得られた可能性がある。 こうした、匿名データの分析結果をもとに、パネルデータ(「全国就業実態パネル調査」)の分析を実施することとした。 |
| 上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | 就業構造基本調査 H4,9,14,19,24,29年 |
| 上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | 年齢と入職年の情報から、その個票が生え抜きなのか、それとも転職経験があるのかを特定し、生年コーホート別の転職確率を算出した。また、その生え抜きグループと転職経験グループの間で賃金水準が異なるかについて測定した。賃金は、年収額の階級値と労働時間の階級値(それぞれ中央値を取った)から時間あたり賃金を出し、その分位点を算出比較を行った。 |
| 学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
リクルートワークス研究所ホームページ内のコラム 2023年3月 |