管理番号:40020020240006

府省:総務省

提供状況

2024-07-06 匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 宮本 恭子
山下 勇太
匿名データの提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 島根大学法文学部・教授
ナレッジデータサービス株式会社
提供した匿名データに係る統計調査の名称 社会生活基本調査
匿名データの利用目的 社会生活基本調査の匿名データを用いて「生活期間を考慮した貧困分析」を行う。
時間は生活水準を決定づける重要な要因の1つであり、生活を営むうえで、お金とともに重要かつ有限な資源である。このような考えのもと、従来の金銭的な尺度のみを用いて測定した貧困研究では捉えることができなかった「資源としての時間」に着目し、生活時間を分析する。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 宮本 恭子
山下 勇太
提供した匿名データに係る統計調査の名称 社会生活基本調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 時間貧困に着目した若者・ビジネスケアラーのワークライフバランスの実現
作成した統計若しくは行った統計的研究の成果又はその概要 介護しながら働く「ビジネスケアラー」の1日の時間配分の推移を解明しつつ理解し、生活時間配分がもたらす可処分時間の経年的な変化を観察するために、総務省の「社会生活基本調査」の2001年~2021年調査データの個票データ(匿名データ)を用いて二次分析を行い、解明を図った。結果、介護者の生活時間配分を検証することにより、ビジネスケアラーやヤングケアラーは生活にゆとりがなく、仕事や学業を犠牲にしながら介護している現状を確認することができた。またこうした傾向は年々顕著になることがわかる。ビジネスケアラーも若者ヤングケアラーも介護・看護時間が増える一方で、ビジネスケアラーは睡眠時間や仕事時間を減らし、若者ヤングケアラーは学業の時間を減らすことで、介護と仕事、学業とを両立していることがわかった。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 社会生活基本調査(調査票A・生活時間編)  平成13、18、23、28年
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 匿名データを用いて、介護の有無別の生活時間配分、ビジネスケアラーと仕事をしていない介護者の生活時間配分に関するクロス集計を実施した。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 経済科学論集(51巻) 2025年3月

成果等

時間貧困に着目した若者・ビジネスケアラーのワークライフバランスの実現