管理番号:40045020230003
府省:厚生労働省
提供状況
2023-07-28 | 匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
田髙 悦子 大江 七実 小林 后 井上 日菜莉 池田 心萌 松永 桃佳 雨池 明依 |
---|---|---|
匿名データの提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
北海道大学大学院保健科学研究院地域看護学公衆衛生看護学教室 教授 北海道大学大学院保健科学研究院地域看護学公衆衛生看護学教室 学術研究員 北海道大学大学院保健科学研究院地域看護学公衆衛生看護学教室 助教 北海道大学医学部保健学科看護専攻 学部生 北海道大学医学部保健学科看護専攻 学部生 北海道大学大学院保健科学院保健科学専攻看護学コース公衆衛生看護学科目群 大学院生 北海道大学大学院保健科学院保健科学専攻看護学コース公衆衛生看護学科目群 大学院生 |
|
提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
国民生活基礎調査 |
|
匿名データの利用目的 | 国民生活基礎調査の匿名データを用いて、北海道大学の授業科目「卒業論文」及び北海道大学大学院の授業科目「修士論文」を実施 | |
備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
匿名データの提供を受けた者の氏名又は名称 |
田髙 悦子 大江 七実 小林 后 井上 日菜莉 池田 心萌 松永 桃佳 雨池 明依 |
---|---|
提供した匿名データに係る統計調査の名称 |
国民生活基礎調査 |
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 教育 北海道大学の授業科目「卒業論文」及び北海道大学大学院の授業科目「修士論文」 |
作成した統計若しくは行った統計的研究の成果又はその概要 | タバコは、依然として重大な公衆衛生上の脅威であり、タバコによる死亡は、直接的な喫煙および受動喫煙の両方によって引き起こされる。日本における喫煙率は年齢層によって異なり、40歳以上で特に高い傾向がみられる一方で、20~30歳代の喫煙行動は、将来的な健康影響を及ぼす可能性があること、また近年、加熱式タバコ製品が20~30歳代において普及していることから、当該若年者の喫煙行動に焦点化した研究の必要性は高い。そこで本研究では、20~30歳代の喫煙行動とストレスとの関連について性別に明らかにすることを目的とした。研究対象は、2017年国民生活基礎調査から得られた20~39歳の匿名データ(15,333人)であり、解析方法は、多変量ロジスティック回帰分析である。解析の結果、男性における喫煙者の割合は37.4%(n = 2828)、女性においては11.5%(n = 891)であり、男女ともに、喫煙率は、年齢階級が高くなるにつれて統計学的に有意に増加し、35~39歳でピークに達した(p < 0.001)。また、男女ともに、喫煙率は、統計学的に教育水準が低くなるほど高く(p < 0.001)、主観的健康状態が悪化するほど高く(p < 0.001)なっていた。これら年齢、教育水準、主観的健康状態を調整した上で、喫煙と悩みやストレスとの関連を検討した結果、男性においては、喫煙と悩みやストレスとの間には、統計的に有意な関連は認められなかったが、女性においては、喫煙と特定のストレス要因(仕事に関する悩み、経済的ストレス、自由時間の不足によるストレス)との間に有意な関連が認められた(p < 0.001)。以上より、20~30歳代の若年者の喫煙防止プログラムの設計においては、喫煙行動における性差ならびに社会的背景の相違を考慮する必要性が指摘された。 |
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | 国民生活基礎調査 平成28年 |
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | 20~39歳の匿名化データ(n = 15,333)において、目的変数を喫煙の有無、説明変数を基本属性(性別、年齢階級、教育水準、主観的健康状態)およびリスク要因(悩み・ストレスの有無)とし、喫煙に対する基本属性および基本属性を調整した悩み・ストレスとの関連を検討するために、多変量ロジスティック回帰分析を使用しました。統計解析には、Stata 17(StataCorp, College Station, TX, USA)を使用し、有意水準はp < 0.05 としました。 |
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
成果等
Soc. Sci. 2024, 13(3), 128(2024年2月21日)