管理番号:10020020190056

府省:総務省

提供状況

2019-10-17 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 本田 秀夫
岩佐 光章
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 信州大学医学部子どものこころの 発達医学教室教授、附属病院子どものこころ診療部長
横浜市総合リハビリテーションセンター発達支援部担当部長・医師
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 社会生活基本調査
調査票情報の利用目的 本研究の目的は、自閉スペクトラム症(ASD)の発生率調査で就学前に把握された278名について、成人期の心理社会転帰を調査することである。現時点で170名の成人期の心理社会的な状態について調査が進行しており、その比較対象群として、H28年度の社会生活基本調査の結果を活用することで、ASDの長期予後について検討する。
備考 旧管理番号:13019007

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 本田 秀夫
岩佐 光章
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 社会生活基本調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 特定の出生コホートの発生率調査で把握した自閉スペクトラム症の症例の長期追跡調査
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 提供を受けた調査票情報を用いて、年齢と居住地域を統制したASD群と一般人口群を比較し、以下の分析を行った。
【分析1】誰と住んでいるかなど住居の状態、睡眠や食事、家事など家庭での生活状況について、主行動を詳細行動分類ごとに行動者率を算出し、カイ二乗検定(1%水準)にて検討を行った。
【分析2】年収、1週間の就業時間、1年間に行ったことがあるスポーツ、趣味・娯楽について集計し、カイ二乗検定(1%水準)にて検討を行った。その結果、以下のことが明らかとなった。
第一に、独居が少ない、収入が少ないなど、ASD者は一般人口と比べて社会的な制限が大きい。
第二に、他方で、睡眠や食事、家事などの行動者率は一般人口と同等、スポーツや娯楽・趣味は一般人口よりも充実しているなど、ASD者も一般人口に劣らず地域で比較的社会参加ができている。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 社会生活基本調査
(年次)  平成28年
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報) -
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 横浜市総合リハビリテーションセンターのASD群データと、提供を受けた調査票情報の一般人口データを、カイ二乗検定を用いて1%水準で検定を行った。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 令和元年度科学研究費助成事業 研究成果報告 研究実績報告時期:令和3年2月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-17K10323/17K10323seika.pdf

成果等

特定の出生コホートの発生率調査で把握した自閉スペクトラム症の症例の長期追跡調査 報告書別紙_研究成果報告書.pdf(2.0 MB)