管理番号:10020020210021
府省:総務省
提供状況
2021-12-17 | 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
高橋 資哲 古澤 泰治 鈴木 健介 |
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調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
ペンシルバニア州立大学博士課程、一橋大学経済研究所客員研究員 東京大学大学院経済学研究科教授 名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター 共同研究員 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
国勢調査 家計調査 就業構造基本調査 |
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調査票情報の利用目的 | 一橋大学経済研究所共同利用・共同研究事業2021年度採択プロジェクト「所得税の配偶者控除による労働供給の歪みに関する数量的一般均衡分析」の研究の一環として、以下の3点の研究を実施する。①所得税の配偶者控除の効果を、労働供給を内生化した一般均衡モデルで分析する。②男女・婚姻ステータス別の時給・労働時間・所得等の統計量を作成し、独身者や夫婦の労働供給の賃金弾力性等のパラメターを推定する。③時給を生産性と解釈することで、一般均衡モデルにおける独身者男女や夫婦のアンダーライングな生産性の同時分布をノンパラメトリックに識別する。 | |
備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
高橋 資哲 古澤 泰治 鈴木 健介 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
国勢調査 家計調査 就業構造基本調査 |
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 所得税の配偶者控除による労働供給の歪みに関する数量的一般均衡分析 |
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 | 男女や家族形態といった属性別に集計した時給・労働時間等のデータを作成した。2023年の通常国会においても「年収130万円の壁」が議論に上るなど、所得税制や社会保障制度を含む広義の財政政策による労働供給のゆがみについては政策的な関心が高い。本研究では、就業構造基本調査を中心とした調査票情報を用いることにより男女別の労働供給の詳細な分布を分析した。特に、地域間のバリエーションに着目し、家族の様式(高齢者と同居しているかどうか)が女性の労働供給に影響を与えていることを明らかにした。さらに、女性の就業行動について分析を進める中、日本経済の構造変化(農業、製造業、サービス業へと産業構造が変化していくこと)のメカニズムを理解することが重要であるとの着想を得た(女性は一般的にサービス業分野に対して比較優位を持つと考えられるため、経済のサービス化に伴い女性の就労が促進されると考えられる)。これを踏まえ、The Decline in Manufacturing Production:China Shock or Structural Change?と題した新しい研究課題を開始した。本研究課題の理論的枠組みを応用する形で理論モデルの構築をし、モデルのパラメータを推定するための各種モーメント(各項目の支出シェア等)を家計調査から構築した。調査表情報を用いる作業については終了しており、今後、構築したモーメントを元にした推定を進める予定である。 |
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | (調査名) 国勢調査 (年次) 昭和55, 60, 平成2, 7, 12, 17, 22, 27年 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) 世帯主との続柄、出生の年月、男女の別、配偶の関係等 (調査名) 就業構造基本調査 (年次) 昭和54, 57, 62,平成4,9,14,19,24,29年 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) 男女の別、配偶者の有無、世帯主との続き柄、出生の年月、教育等 (調査名) 家計調査 (年次) 昭和56~令和2年 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) 各調査票に共通する調査事項、世帯票の調査事項、家計簿の調査事項各項目 |
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | 就業構造基本調査の情報を元に、家計レベルの男女(夫婦)の労働供給(労働時間や年間所得)の同時分布を3Dヒストグラムで表すことで、主たる家計支持者(主として夫)の所得が、配偶者(主として妻)の労働時間・年間所得に影響を与えているかどうかを記述的に分析した。また、都道府県ごとに女性の労働時間や高齢者比率を計算し、独身かどうかや、高齢者と同居しているかどうかといった家族形態別に、その関係性をスキャッタープロットと線形回帰によって分析した。さらに、家計調査の品目ごとの支出金額の情報を用いて、各品目の支出シェアを計算した。この情報は、今後、ノンホモセティック効用関数のパラメータを推定するために利用予定である。 |
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
成果等
Slides_wagedstrbn | 資料1_Slides_wagedstrbn.pdf(625.1 KB) |
female_labor_supply__slides | 資料2_female_labor_supply__slides.pdf(852.1 KB) |
trade_structural_change_slides | 資料3_trade_structural_change_slides.pdf(460.0 KB) |