管理番号:10020020230031
府省:総務省
提供状況
| 2023-11-20 | 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
山内 慶太 田上 紀代美 |
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| 調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授 慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 後期博士課程 |
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| 提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
社会生活基本調査 |
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| 調査票情報の利用目的 | 社会生活基本調査から、コロナ前後における家族介護者の生活時間の特徴と変化をみること、地域情報の視点も加えて、家族介護者の社会的孤立における現状を把握し、介護自殺や介護殺人を防止するためのEBPMにつなげることを利用目的とする。 | |
| 備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
| 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
山内 慶太 田上 紀代美 |
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| 提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
社会生活基本調査 |
| 統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 介護保険制度導入前後における家族介護者の生活構造の特徴 オンサイト施設を利用した公的統計ミクロデータの利活用 |
| 提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 |
提供を受けた調査票情報を用いて、以下の分析・集計から、介護保険制度導入における家族介護者の生活実態を把握し、その特徴を明らかにする。 【分析1】介護者・非介護者に区分し、それぞれの個人属性および世帯情報の集計を行った。また、複数時点のデータを用いて、生活時間の経年変化から傾向を分析した。その結果、以下のことが明らかになった。 第一に、介護者の世帯年収は非介護者より低い傾向が見られた。 第二に、介護者の就労時間や余暇時間が非介護者より短かったのは、介護時間の確保のためと考えられた。 【分析2】「25歳以上」、「介護・看護時間15分以上」と回答した人を抽出し類型化した。8クラスモデルに決定し、各クラスの特徴を集計により洞察した。 その結果、以下のことが明らかになった。 第一に、8つのクラスは大きく短時間介護のクラス群(75%)と、長時間介護のクラス群(25%)に区分された。 第二に、生理的活動時間(睡眠・食事)が短い場合はQOL低下のリスク、また交流余暇時間が短く確保できていない場合は社会的孤立につながるリスクが考えられた。 第三に、すべてのクラスで非正規雇用割合の増加が見られ、雇用の不安定化による経済的困窮のリスクが示唆された。 |
| 上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | (調査名) 社会生活基本調査 (年次) 平成8年~令和3年 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) - |
| 上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | 平成8年、平成18年、平成28年、令和3年の社会生活基本調査個票データから分析対象者を抽出しデータを統合した。潜在クラス分析により家族介護者を類型化した後、抽出された各クラスの特徴を把握するため、クラスごとに基本属性や生活時間の集計を行った。 |
| 学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
第19回日本応用老年学会大会 2024-11-09 |
成果等
| 成果のタイトルは上記のとおり | 公表資料.pdf(3.1 MB) |