管理番号:10020020262066

府省:総務省

提供状況

2026-10-01 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 山口 裕通
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 金沢大学 理工研究域 地球社会基盤学系,准教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 社会生活基本調査
調査票情報の利用目的 我が国では,新幹線をはじめとする長距離旅客交通サービスの整備効果について,所要時間短縮や交通量増加などを中心に評価が行われてきた.一方,新たな交通サービスの整備によって旅行先そのものの魅力や訪問機会が高まり,人々の旅行頻度や旅行行動が変化する可能性については,十分な実証的知見が蓄積されていない.申出者がこれまで実施してきた研究では,携帯電話位置情報データ等を用いた分析により,新幹線開業後に,通常の時間短縮効果だけでは説明しにくい旅行量の増加が生じる地域があることを確認しており,これを「旅行先価値向上効果」と位置づけ,その発生メカニズムの解明を進めている.
この効果のメカニズムを明らかにするためには,旅行量全体の増減だけでなく,新幹線開業によって「旅行をほとんど行わなかった人が旅行するようになったのか」,「既に旅行していた人の旅行頻度がさらに高まったのか」,また,その変化が性別,年齢等の属性によって異なるのかを把握することが重要である.
そこで本研究では,社会生活基本調査の1986年から2021年までの複数時点の調査票情報を利用し,我が国における旅行頻度分布の長期的な変化を把握するとともに,各時点間に生じた新幹線の開業・延伸に着目して,影響が想定される地域とその他の地域における変化を比較する.これにより,長期的な旅行行動の変化を踏まえた上で,新幹線開業に伴う旅行頻度分布の特徴的な変化を把握するとともに,複数の開業事例を比較することで,「旅行先価値向上効果」が生じる条件やそのメカニズムに関する知見を得ることを目的とする.
備考