管理番号:10045020200052

府省:厚生労働省

提供状況

2021-02-16 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 加藤 匡宏
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 国立大学法人愛媛大学教育学部 教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
調査票情報の利用目的 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)「首尾一貫感覚(SOC)と循環器疾患発症および総死亡・死因別死亡のコホート研究」の一環として、人口動態調査(基幹統計「人口動態統計」)を利用し、ベースライン時の健康関連QOL,生活習慣等を含めてSOCが循環器疾患罹患の発症や総死亡・死因別死亡に与える影響を把握していく。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 加藤 匡宏
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 メタボリックシンドロームと脳卒中罹患:18.6年間のコホート研究
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 加藤匡宏を含む4名の研究者(斉藤功 山内加奈子 山泉雅光 加藤匡宏)は、愛媛県大洲市において、コホート研究を継続している。大洲市第一期コホート(1996~98)および第二期コホート(2009-2011)をベースライン集団として、追跡している。本研究成果は第一期コホート研究の対象者である大洲市基本健康診査受診者4068人(40~74歳)のうち,脳卒中の既往者を除く3969人を対象とし,2018年12月末までの脳卒中罹患または脳卒中による死亡の有無を調べた結果である。わが国のメタボリック症候群の診断基準に基づき,ベースライン時のウエスト周囲長高値の有無と血圧高値,脂質代謝異常,耐糖能異常のリスクの保有個数(0個,1個,2個以上)の組み合わせにより6群に階層化を行った。カプラン・マイヤー法によるメタボリック症候群の生存曲線の解析,ならびにCox比例ハザードモデルを用いて全脳卒中,出血性脳卒中,脳梗塞別に性年齢調整済みハザード比と人口寄与割合を算出した。追跡期間中,376人の脳卒中罹患を把握した。メタボリック症候群の割合は,脳卒中罹患ありの群15.2%,なしの群9.4%であり,有意な違いを認めた。ウエスト周囲長正常かつリスク0個の群を基準とした場合,全脳卒中,ならびに脳梗塞に対して,ウエスト周囲長にかかわらずリスク1個,ならびに2個以上の群で性年齢調整済みハザード比が2倍程度の有意な上昇を認めた。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 人口動態統計調査
(年次)  平成29年(2017)~令和元年(2019)
(地域)  愛媛県大洲市
(統計的研究に利用した調査票情報)死亡票
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 研究者ら4人が実施している大洲市脳心事故発症調査において、把握できない脳心事故の発症および死因について、国際疾病分類第10回改訂(ICD-10)に基づき原死因を同定するために使用した。原死因を示すICD-10コードがI60~I69の場合には全脳卒中,I60~I61,I69.0,I69.1を出血性脳卒中(クモ膜下出血と脳出血),I63,I63.9を脳梗塞として定義するために使用した。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 メタボリックシンドロームと脳卒中罹患:18.6年間のコホート研究