管理番号:10045020200055

府省:厚生労働省

提供状況

2021-02-03 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 Hongming Wang
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 一橋大学社会科学高等研究院特任講師
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
患者調査
国民生活基礎調査
調査票情報の利用目的 科学研究費助成事業(科学研究費補助金)”The Long-Run Health and Economic Benefits of Universal Health Insurance in Japan”(日本の国民皆保険制度の長期的な健康と経済的利益)の一環として、国民生活基礎調査等を利用し、人生の早い段階で国民皆保険制度に加入することが、人生の後半において、個人の雇用・健康状態にどのように影響するかを検証するものである。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 Hongming Wang
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
患者調査
国民生活基礎調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 日本の国民皆保険制度の長期的な健康と経済的利益に関する研究
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 「健康増進と不平等軽減:日本の国民皆保険制度の長期的な健康と経済的利益」

本研究では、1956年から1961年に日本で誕生した国民皆保険制度の歴史を用いながら、国民皆保険が国民の健康と経済的利益に及ぼす影響と、ジェンダー間の不平等さに及ぼす影響を検証した。申請者は、若年期での国民皆保険加入が、働き盛りのプライムエイジでの死亡率と慢性疾患の負担を減少させることを発見した。また、女性の場合、国民皆保険は大学入学率を向上させ、同時に、大学教育を受けた配偶者と結婚する確率を上昇させた。世帯内では、家事(の一部)が女性から男性にシフトした一方で、就職率と収入の増加は男性に比べ女性の方が高かった。 これらの結果は、国民皆保険が、長期的に国民の健康を改善することに加え、女性の教育機会と収入を増やし、社会経済的地位におけるジェンダー間の不平等さを軽減する可能性を示している。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 国民生活基礎調査・人口動態調査・患者調査
(年次)  平成4年-令和元年・平成2年-令和元年・平成4年-平成29年
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報)
都道府県、男女の別、出生の年月、傷病名
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 線形回帰モデルを用い、若年期の国民皆保険制度の有無による雇用の変化を研究した。具体的には、まず日本における1956年から1961年にかけての国民皆保険制度への移行期に、個人の保険加入状況を計算し、その後、これらの個人の保険制度への加入実態に働き盛りのプライムエイジ期にもたらす結果を回帰分析した。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 PLOS ONEに投稿済(掲載未定)