管理番号:10045020210066

府省:厚生労働省

提供状況

2021-12-06 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 日本エヌ・ユー・エス株式会社
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 -
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
調査票情報の利用目的 茨城県神栖市において、通常自然界には存在しない有機ヒ素化合物であるジフェニルアルシン酸等による環境汚染に起因すると考えられる健康被害が生じたが、ジフェニルアルシン酸等に係る環境汚染を通じた人への健康影響については、十分な科学的知見に乏しく、かつ早急な対策が求められている。
このため、環境省では、ジフェニルアルシン酸等による健康影響の発生のメカニズム及び治療法等を含めた症候及び病態の解明を行い、健康被害にあった方々の健康状態の改善と不安の解消を行うとともに、今後同様の被害が発生した際に迅速な対応を行うための知見の集積を行うことを目的として、「ジフェニルアルシン酸等の健康影響に関する調査研究」業務を実施している。
当該調査研究業務では、研究班の一つとして「ジフェニルアルシン酸等に関する疫学研究班」を組織し、緊急措置事業によって医療手帳を交付された156名からなるコホートについてジフェニルアルシン酸曝露による中長期的な健康影響を明らかにするために前向き追跡調査を行っている。今回の申出は、当該コホート内の死因を把握するために行うものである。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 日本エヌ・ユー・エス株式会社
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 ジフェニルアルシン酸等の健康影響に関する調査研究
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要  平成15 年3 月に茨城県神栖市(旧神栖町)で有機ヒ素化合物であるジフェニルアルシン酸(以下「DPAA」という。)に汚染された井戸水を飲用していた者にDPAA に起因すると思われる健康被害が発生した。
DPAA のばく露による慢性影響を評価するため、緊急措置事業において医療手帳を交付された者(以下「手帳交付者」という。)を対象に、がんや生活習慣病などの罹患率や死亡率などを集計して全国、茨城県及び神栖市などのデータと比較することなどにより、DPAA のばく露による中長期的な影響を明らかにすることを目的として、平成18 年度から前向き研究を開始した。対象者数は、平成18 年度が151 名(平成18 年9 月現在)で、平成19 年度からは平成19 年度に手帳交付された5 名を加え計156 名であった。
 令和4 年度は同意の得られた手帳交付者(以下「研究対象者」という。)125 名に対するフォローアップ調査を実施し、経年的な変化を分析し、結果を整理した。また、令和3 年度に研究対象者が受診した健康診査及びがん検診のデータを神栖市から提供を受けて整理した。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名)人口動態調査
(年次) 令和3年
(地域) 
(下記保健所が管轄する市区町村)
 茨城県(潮来保健所、水戸市保健所、ひたちなか保健所)
 神奈川県(横浜市保健所、川崎市保健所)
 埼玉県(越谷市保健所)
 千葉県(海匝保健所、香取保健所、安房保健所)
 東京都(江戸川保健所、大田区保健所、中野区保健所、みなと保健所)
 福島県(いわき市保健所)
 宮城県(塩釜保健所)
(統計的研究に利用した調査票情報)
氏名、生年月日、男女別、死亡したとき、死亡施設の名称、死亡の原因
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 令和4年度ジフェニルアルシン酸等の健康影響に関する調査研究報告書