管理番号:10045020210075

府省:厚生労働省

提供状況

2022-03-07 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 深井 穫博
瀧口 徹
木下 直彦
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 鶴見大学歯学部 非常勤講師
新潟医療福祉大学 教授
新潟医療福祉大学 准教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
調査票情報の利用目的  科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))「歯の保存状況と生命予後に関する地域住民を対象とした30年コホート研究」の一環として、口腔の健康状態が、生命予後に影響しているか否かを明らかにすることを目的とした疫学研究に必要なデータを収集し分析に必要な基礎資料を得る。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 深井 穫博
瀧口 徹
木下 直彦
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))「歯の保存状況と生命予後に関する地域住民を対象とした30年コホート研究」
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 沖縄県宮古島および多良間島において昭和62年(1987年)に40歳から100歳の地域住民5,743名を対象に行った歯科健診データをベースラインデータとして、厚生労働省から提供を受けた昭和62年から令和2年(1987年〜2020年)の死亡情報を基に,機能歯数と生命予後との関連について分析を行った。33年間の追跡からKaplan-Meier法で10 歯以上の機能歯がある群と10歯未満群で比較した結果、男女いずれも機能歯数10歯以上群が10歯未満群に比べて有意に寿命が長いことが明らかとなった。また、40 歳以上の全年齢層を対象としたCox比例ハザード分析で全身の健康状態、年齢階級等の交絡因子を調整した結果でも、男女いずれも機能歯数が多い群は少ない群に比べて生命予後が有意に良好であった。歯の喪失は、歯科疾患の蓄積によってその多くが引き起こされ、口腔機能を低下する最も大きな要因である。また女性は男性に比べて約6歳平均寿命が長い。本調査が行った壮年期以降を対象とした33年間の長期追跡結果から、生涯にわたる歯・口腔の健康維持と歯の喪失予防は、男女いずれにおいても寿命の延伸に寄与することが明らかとなった。超高齢社会において健康長寿を達成するためには歯数の保持とそれに伴う口腔機能の維持は重要な因子である。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名)人口動態調査 死亡票、死亡個票
(地域)沖縄県宮古島市・多良間村
(調査票情報と年次)死亡票 :昭和62年から令和2年
          死亡個票:平成15年〜令和2年
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 40歳以降の地域住民の機能歯数と生命予後との関連性に関する分析を行うため、昭和62年の歯科健診結果と上記調査票情報を用いてKaplan-Meier法とCox比例ハザード分析を行う。具体的には、対象者の生存期間および死亡原因を従属変数とし、機能歯数、性、年齢、全身の健康状態を独立変数とする。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 Functional tooth number and 33-year mortality in a cohort of community-residing older people