管理番号:10045020210085
府省:厚生労働省
提供状況
2021-09-16 | 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
西條 泰明 |
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調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
旭川医科大学社会医学講座公衆衛生学疫学分野 教授 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
医師・歯科医師・薬剤師統計 |
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調査票情報の利用目的 | 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)「地域医療における医師確保と医療職の負担軽減に関する総合的研究」の一環として、医師・歯科医師・薬剤師調査を利用し、プライマリケア医と保健所医師の実態及び動向を正確に把握するための基礎資料を得る。 | |
備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
西條 泰明 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
医師・歯科医師・薬剤師統計 |
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 地域医療における医師確保と医療職の負担軽減に関する総合的研究 |
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 |
「地域医療における医師確保と医療職の負担軽減に関する総合的研究」 ① プライマリケア(PC)医の地方勤継続の実態とその推進要因 内科医の地方勤務に関連する要因を明らかにすることを目的として行った。2010、2012,2014,2016年の医師・歯科医師・薬剤師調査データを用いた縦断研究で、82363人の内科医が解析対象。 説明変数は、年齢、性、主たる仕事(内科、内科サブ・スペシャリティ(SS)領域、全科)、勤務施設と業務内容、専門医の状況(総合内科専門医、内科SS領域、内科以外の専門医)。アウトカムは地方勤務の継続、もしくは地方への移動。地方の定義は市町村の人口密度を三分位として、人口密度が第1三分位の自治体を地方、それ以外の第2・第3三分位は都市部とした。一般化推定方程式により年齢、性はbaseline、主たる仕事、勤務施設と業務内容、専門医の状況は2年前の状況によるオッズ比(OR)を算出した。人口密度第1三分位の市区町村(地方)の解析では、女性が地方勤務継続に対し有意に高いオッズ比(OR)を示し、内科SS専門医の取得が有意に低いORを示した。第2・第3三分位(都市部)では、主たる仕事を内科としたものが地方移動に有意に高いORを示し、内科SS専門医の獲得と維持が地方移動に対する有意に低いORを示した。 ② 保健所医師の継続の実態とその推進要因 日本の公衆衛生医における辞職と入職に関連する要因を明らかにすることを目的としている。2010, 12, 14, 16年の医師・歯科医師・薬剤師調査データを用いた縦断研究。アウトカムは公衆衛生医からの辞職と入職。説明変数は年齢、性、勤務地(大都市、その他の市、町・村部)、専門医の取得状況。入職の解析には職種(病院・診療所の院長・理事長、病院の医師、診療所の医師、大学医学部職員・大学院生/大学病院勤務、その他/無職)を説明変数に加え、臨床医に限定した解析では専門科目を投入した。統計解析は一般化推定方程式により辞職、入職となるオッズ比(OR)を算出した。 辞職に関する解析では女性が有意に低いORである一方、若年層と専門医保持者が有意に高いORであった。入職に関する解析では女性と35-39歳が有意に高いORであったが、専門医保持者は有意に低いORであった。病院・診療所の院長・理事長は有意に低いORであったが、診療所の医師とその他/無職は有意に高いORであった。臨床医に限定した解析では、35-39歳が有意に高いORであり、2つ以上の専門医保持が有意に低いORであった。病院・診療所の院長・理事長は有意に低いORであるのに対し、診療所の医師が有意に高いORであった。専門科目では外科やその他が有意に低いORであったが、小児科や精神科/心療内科が有意に高いORであった。 |
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | (調査名) 医師・歯科医師・薬剤師調査(一般統計調査)医師届出票 (年次) 平成22年、平成24年、平成26年、平成28年 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) 性別、業務の種類、主たる業務内容、従事先市区町村符号、主たる診療科、年齢、従事する診療科、資格名 |
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | ①プライマリケア医の地方勤務に関連する要因を解析するため、一般化推定方程式を用いてオッズ比を算出した。②保健所医師として勤務することに関連する要因を解析するために一般化推定方程式を用いてオッズ比を算出した。 |
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
Environmental Health and Preventive Medicin https://www.jstage.jst.go.jp/article/ehpm/28/0/28_22-00169/_article#citedby-wrap 2023-02-03 |