管理番号:10045020220028

府省:厚生労働省

提供状況

2022-08-31 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 石田 賢示
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 東京大学社会科学研究所 准教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)
調査票情報の利用目的 科学研究費助成事業(特別推進研究)「格差の連鎖・蓄積モデルからみたライフコースと不平等に関する総合的研究」の一環として21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)を利用し,親の国籍等の出身背景によるその後の進学,就職機会の格差を検証するための基礎資料を得る。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 石田 賢示
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 人口動態調査
21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 親の国籍等の出身背景によるその後の進学および就職機会の格差の検証
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 格差の連鎖・蓄積を考える上で、子どもが生まれた背景は重要な意味をもつ。なかでも、近年海外にルーツを持つ子どもの教育、ライフコースに関してどのような格差が生じているのかは、日本社会における外国籍住民(移民)の社会統合を見通すうえで不可欠のテーマである。そこで本研究では、日本で生まれた外国籍の父母を持つ子どもの初期教育達成について、高校進学先に着目して分析をおこなった。分析の結果、以下の点が明らかとなった。
(1)国際結婚(日本国籍者と外国籍者の親)の子どもの進学先高校ランクは日本国籍者よりも低く、その差は子どもの社会経済的背景により説明される可能性が高い。
(2)日本生まれの子どもについて、東アジア系(韓国・中国)の親を持つ子どもは日本国籍者と同等の教育水準を達成している一方、他の国出身の親を持つ子どもは後れを取りやすい。
(3)母親が外国籍、父親が日本国籍である子どもは進学先のランクが低くなる傾向にあるが、この差も子どもの社会経済的背景により説明される。
以上の結果は、日本生まれの国際結婚による子どもが、日本社会のマジョリティとのつながりから恩恵を得られていないことを意味している。また、親の国際結婚の過程を考慮することが、子どもの社会経済的統合を理解するうえで重要であることを示唆している。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) (1)21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)(一般統計調査)
      (2)人口動態調査 出生票(基幹統計調査)平成13年
(年次)  (1)平成13年(第1回)~平成28年(第15回)
      (2)平成13年
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報)
      父母の国籍、父母の就業状態、父母の学歴、母と子の教育希望、
      世帯構成、母子の会話、子の性別、出生月、出生児体重、
      出生時の母年齢、育児行動、居住地都市規模、
      進学先高校について(別途文科省に申請の第16回調査票情
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 進学先の高校名から子の進学先高校の偏差値を割り当て、父母の国籍の組み合わせのあいだで偏差値の平均に差があるのかについて、OLS推定により他の要因の影響も統制したうえで検討した。また、進学先高校の学科の情報から、普通科に進学するか否かを説明する2項ロジットモデルによる分析もおこなった。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 "Upper Secondary Educational Attainment Japan-born Immigrants" CSRDA Discussion Paper Series No.53, https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/international/dp/No.53.pdf, 2023年7月