管理番号:10045020230033
府省:厚生労働省
提供状況
2023-07-25 | 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
公益財団法人放射線影響協会 |
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調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
人口動態調査 |
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調査票情報の利用目的 | 本疫学調査では低線量放射線による健康影響についての知見を得て、その結果を放射線防護に資することを目的としている。この調査は原子力発電施設等の放射線業務従事者等の死因別死亡率と被ばく線量との関係について統計的に分析するため、予め個人毎の死亡原因を調査する必要がある。そのため、提供を受ける人口動態調査死亡票の調査票情報を利用する必要がある。 | |
備考 |
統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等
調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 |
公益財団法人放射線影響協会 |
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提供した調査票情報に係る統計調査の名称 |
人口動態調査 |
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 | 令和5年度原子力施設等防災対策等委託費(低線量放射線による人体への影響に関する疫学的調査)事業 |
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 |
「放射線業務従事者における生活習慣・社会経済状態のカテゴリ別の累積線量とがん死亡相対リスクとの関連」 放射線影響協会が行ったこれまでの研究では、喫煙等の交絡因子の調整により放射線リスクの推定値が下がることが確認されている。これは生活習慣・社会経済状態のカテゴリ別の累積線量とがん死亡相対リスクとの関係によると考えられた。これを確認するために生活習慣・社会経済状態のカテゴリ別の累積線量とがん死亡相対リスクとの関連を、年齢、居住地域を調整変数として傾向性検定を行った。この結果、喫煙、職種、教育年数では累積線量の増加と共に相対リスクが増加する有意な関連がみられ、飲酒、職位については関連がみられなかった。放射線影響協会では2019年に新しいコホートを設定した。この新コホートにおいても、喫煙カテゴリ等と累積線量との関連がみられていることから、今後の解析における喫煙等の交絡因子の調整により放射線のリスク推定値が低下することが予想される。 |
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 | (調査名) 人口動態調査 死亡票 (年次) 平成10年~24 (地域) 全国 (統計的研究に利用した調査票情報) 死亡票 |
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 | 放射線によるがん死亡リスクの分析については、同意日を観察開始日、死亡日を観察終了日(死亡日がない者、即ち生存者は最終生存確認日)として人年計算を行い、放射線の累積線量と死亡率との関連についてポアソン回帰で単位線量当たりの過剰相対リスクと信頼区間を算出する。解析はICD10を用いて死因毎に行う。 |
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 |
第34回日本疫学会学術総会抄録集 https://www.rea.or.jp/ire/pdf/Miwa_JEA2024.pdf |