管理番号:10045020230077

府省:厚生労働省

提供状況

2024-01-30 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 明坂 弥香
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 神戸大学経済経営研究所 助教
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 賃金構造基本統計調査
調査票情報の利用目的 大学発アーバンイノベーション神戸「大都市における最低賃金の引き上げが周辺地域に与える影響の分析に関する研究」の一環として、賃金構造基本統計調査を利用し、都市(ランクA都府県)で最低賃金の引き上げが起こった場合に、その
周辺地域(ランクA以外の府県)にある事業所の賃金がどう変化するのかを正確に把握するための基礎資料を得る。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 明坂 弥香
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 賃金構造基本統計調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 大都市における最低賃金の引き上げが周辺地域に与える影響の分析に関する研究
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 賃金構造基本統計調査の調査票情報を用いて、最低賃金の引き上げが周辺地域に与える影響を分析した。とりわけ、2008年に施行された改正最低賃金法に着目した。最低賃金の上昇幅が大きかった、最低賃金の地域区分がランクAに分類される地域と同じ通勤圏内にあるランクA以外の地域に所在する事業所に対し、どのような影響があったのかを調べた。主に、労働時間および時間当たり賃金への影響を見た。
 分析の結果、19〜24歳の女性労働者については、労働者1人あたりの労働時間が増加する傾向が確認されたが、時間当たり賃金に関しては統計的に有意な影響は見られなかった。一方、男性労働者においては、労働時間・時間当たり賃金のいずれにも有意な変化は観測されなかった。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 賃金構造基本統計調査
(年次)  平成12年~令和4年
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報)きまって支給する賃金、所定内労働時間、年齢、性別、学歴、都道府県、市区町村
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 最低賃金の大幅な引き上げが周辺地域に与える影響を明らかにするため、事業所の所在地(市区町村)情報を用いて、最低賃金の地域区分がランクA以外の地域にありながらも、通勤圏がランクA地域を含むような地域にある事業所を処置群、通勤圏にランクA地域を含まない地域の事業所を対照群とし、最低賃金引き上げの波及効果について回帰分析をおこなった。被説明変数には、時間当たり賃金および労働時間を用いた。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 大学発アーバンイノベーション神戸 研究成果報告書 2025年8月頃公開予定