管理番号:10045020240072

府省:厚生労働省

提供状況

2025-01-31 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 小島 亜未
坂部 敬子
加藤 佳子
原田 和弘
黒田 久恵
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 福井県立大学看護福祉学部看護学科 教授
福井県立大学看護福祉学部看護学科 助教
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授
甲子園大学栄養学部食創造学科 講師
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 国民健康・栄養調査
調査票情報の利用目的 国民生活基礎調査、国民健康・栄養調査を利用し、睡眠休養感(睡眠の質)・睡眠時間と健康状態(検査データ含む)、睡眠と栄養・食品、睡眠と運動、睡眠と行動変容、社会活動等との関連や実態を地域別(特に北陸福井県)、性別、年齢階級ごとに把握するための基礎資料を得る。
備考

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 小島 亜未
坂部 敬子
加藤 佳子
原田 和弘
黒田 久恵
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 国民健康・栄養調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 本研究では、本邦における健康課題の1つである睡眠を取り上げ、良眠支援を効果的に進めるために、睡眠状況(睡眠時間・睡眠の質の組み合わせ)が食生活、運動における行動変容ステージにどのように影響しているのかを明らかにすることを目的に国民健康・栄養調査の調査票情報の分析を行った。
本分析によれば、性別、年代、職業の有無を調整変数として、多項ロジスティック回帰分析をしたところ、食生活、運動とも睡眠の質に問題がない群(良好群)に比べ問題がある群のほうが準備期に留まる可能性が示唆された。睡眠の質に問題がある群は、無関心期への移行が少ない傾向が示された。このことから特に睡眠の質に問題があると、意識はあるものの日中の活力や自己管理意欲低下することなどによいり、実際の健康行動への移行が難しくなっている可能性がある。生活習慣改善を目指した保健指導等では、食生活、運動にあわせ、睡眠指導を組み合わせることが、健康行動の促進に有用である可能性を示している。
②身体活動・運動分野からの行動科学を活用した睡眠マネジメントプログラムの開発に資するため、令和元年国民健康・栄養調査の二次解析により、歩数および運動時間と睡眠の質との関連性を検証した。基本属性等を調整した二次解析の結果、65歳未満の群においては、歩数が多い者ほど、睡眠ガイドが示す基準に不適合である傾向にあるとともに、睡眠時間不足や日中の眠気を感じている傾向にあることが明らかとなった。65歳以上の群においては、歩数が多い者ほど、睡眠ガイドが示す基準に適合している傾向にある一方で、入眠困難を感じている傾向にあることが明らかにあった。以上の結果は、身体活動・運動と睡眠の質との間に必ずしも望ましい関連が認められず、身体活動・運動の実践自体が、睡眠の質向上に及ぼす効果を期待し難い可能性を示している。両者の間に関連が認められなかった理由として、身体活動や運動の種目や時間帯、強度などによって、身体活動や運動のあり方は多様である点が挙げられる。今後の研究では、身体活動と運動の違いに加え、種目や時間帯、強度の違いなども含めた多様な観点から、睡眠の質との関連を検証していくべきであろう。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (調査名) 国民健康・栄養調査
(年次)  令和元年
(地域)  全国
(統計的研究に利用した調査票情報)
①20歳以上のデータ。食生活、運動習慣における行動変容ステージ、睡眠に関する設問(睡眠時間、睡眠の質)、年齢、性別、現在の就業の有無
②睡眠時間、睡眠の質、歩数、運動時間、年齢、性別、現在の就業の有無、BMI、高血圧の有無、高血糖の有無、および脂質異常の有無
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 ①睡眠状況と食生活、運動習慣における行動変容ステージとの関連を検討するため、χ二乗検定を行った。また、睡眠状況による行動変容ステージへの影響を検討するため、行動変容ステージを従属変数、睡眠状況を独立変数、性、年代、就労有無を調整変数として多項ロジスティク回帰分析を行った。睡眠状況の分類は、D1群:睡眠時間問題なし(6時間以上)・睡眠の質に問題あり、D2群:睡眠時間問題あり(6時間未満)・睡眠の質に問題なし、D3群:睡眠時間・睡眠の質両方問題あり、良好群:睡眠時間・睡眠の質両方問題なしとした。                                                            ②調査票情報を用いて2項ロジスティック回帰分析を行った。具体的には、65歳未満と65歳以上に群分けし、各群において、睡眠時間および睡眠の質に関する各指標を被説明変数、歩数と運動時間を説明変数とするモデルを設定した。また、両説明変数を連続変量として扱ったモデルと、5分類したモデルを設定した。これらのモデルでは、年齢、性別、現在の就業の有無、BMI、高血圧の有無、高血糖の有無、および脂質異常の有無を調整した。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 ①第84回日本公衆衛生学会(R7年10月31日示説発表) 抄録集別添 PBー04-5 ②2026年8月末日までに運動疫学研究へ投稿予定