管理番号:10050020240003

府省:農林水産省

提供状況

2024-12-19 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 宮内 久光
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 国立大学法人琉球大学国際地域創造学部 教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 農林業センサス
調査票情報の利用目的 「科学研究費助成事業」基盤研究B「コロナ禍後の農業・農村の動態変化に関する比較研究」の一環として、日本で農業が盛んな離島におけるコロナ禍前後の農業・農村の状況の一端を解明するため、鹿児島県沖永良部島を研究対象として、農業構造と農家経営を明らかにすることを目的としている。コロナ禍前の沖永良部島の農業構造と農家経営の状況を定量的に明らかにするために、2020年農林業センサスの調査票情報を利用する。
備考 令和7年1月29日付で、宮内氏から変更申出があった。
・調査票情報(事項)の追加
・集計表の追加

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 宮内 久光
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 農林業センサス
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等 沖永良部島の農業構造と農家経営
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 本研究は、農業が盛んな鹿児島県沖永良部島を対象に、戦後日本復帰以降の農業生産の推移とその変動要因について踏まえたうえで、現在の島の農業経営構造を2020年農林業センサスの調査票情報を用いて定量的に明らかにすることを目的としている。
具体的には、島内の全1,335農業経営体に実施された農林業センサスの調査票情報から、各農業経営体の農業部門別の年間販売額比率を算出し、そのデータをもとに、Word法クラスター分析で農業経営体全体の農業経営を類型化した。その結果、10類型が抽出された。また、そのデータを集落別に集約したものを同様な方法を用いることで、沖永良部島に所在する42の農業集落は5つの近似する農業経営形態に類型化することができた。この分布状況を地図化してみると、各農業経営類型は空間的には帯状に連接して農業地帯を形成していた。40年前の研究成果をもとに、復帰後の沖永良部島における農業地帯の分化・形成とその継続性を確認した。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 (統計調査の名称)農林業センサス
(年次)2020年
(地域)鹿児島県大島郡和泊町、知名町
(調査票情報)
 2020年農林業センサス 農林業経営体調査票
 基本指標番号
【1】1.経営形態(101)
【2】1.個人経営内部の労働力(2)の経営主③、(3)(208)、2.団体経営体内部の労働力(1)の経営主②、3.後継者(231)
【3】土地 田・畑・樹園地(301、302、303、304、311、312、313、314、321、322、323、324、326)
【5】1.過去1年間の農産物の販売金額(501、502)、2.過去1年間の販売金額が上記3位(503、505、507)およびそれぞれの合計に占める割合
【12】都府県設定項目のうち過去1年間の農業所得3、4(993、994)
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項 沖永良部島を構成する和泊町、知名町の1,335農業経営体に対し、販売金額上位3位までの農業部門と合計に占める割合のデータを集計し、その情報をもとにクラスター分析および修正ウィーバー法により農業経営部門を類型化している。
次に、農業経営部門類型と経営主の年齢、経営耕地面積、年間販売額の各項目とのクロス集計を行い、そこから農業経営部門類型の特徴を明らかにしている。
この類型方法は、農業集落別にも行っており、島内42農業集落はクラスター分析により、5つの農業経営部門類型に分類されている。
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 地理歴史人類学論集 No.14
2025-03-31

成果等

沖永良部島における農業経営部門の類型とその分布 研究成果.pdf(2.5 MB)