管理番号:10055020190004

府省:経済産業省

提供状況

2019-08-28 調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 平野 雅章
清水 たくみ
調査票情報の提供を受けた者(個人に限る。)の職業、所属その他の当該者に関する事項 早稲田大学 教授
早稲田大学 准教授
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 情報処理実態調査
調査票情報の利用目的 科学研究費助成事業「基盤研究(C)大規模サンプルによる組織特性・IT投資・経営成果の関係に関する詳細研究」の一環として日本企業におけるIT投資の実態および有効性を明らかにするため、調査票情報を利用して企業のIT投資と経営成果の関係性を分析。
備考 旧管理番号:11819004

統計若しくは統計的研究の成果又はその概要等

調査票情報の提供を受けた者の氏名又は名称 平野 雅章
清水 たくみ
提供した調査票情報に係る統計調査の名称 情報処理実態調査
統計又は統計的研究の成果等のタイトル等
提出された統計若しくは統計的研究の成果又はその概要 コロナ禍により、我が国においても在宅勤務が必要とされるようになり、効率的な在宅勤務を可能とするための組織基盤の重要性が認識されている。既存実証研究によれば、IT投資そのものでは経営成果を高めることはなく、組織能力とITとの組み合わせにより成果が上がることが明らかにされている。また、組織能力を測る枠組としては組織IQが実証に使われている。本研究は、経済産業省の『情報処理実態調査』と独自の「組織IQアンケート」によって、組織IQの5次元が、セキュリティーインシデンスで測定するIT効果に与える影響を実証的に分析した。分析の結果、組織IQがIT成果に影響を与えることは確認できたが、組織IQの各次元の影響については必ずしも明確な結果を得られなかった。
加えて、本研究では「デジタル文化資本」概念にも着目し、ICT投資成否を左右する組織要因について明らかにした。パネルデータ分析を行った結果、ICT投資は組織内デジタル文化資本の高低に応じて企業業績に与える影響が変化することが示された。本研究により、ICT投資と企業業績の関係性に関する新たな理論的・実証的貢献がもたらされた。
上記統計の作成又は統計的研究を行うに当たって利用した調査票情報に係る統計調査の名称、年次、当該調査票情報の地域の範囲その他の当該調査票情報を特定するために必要な事項 調査名: 情報処理実態調査
年 次: 平成12年から平成26年及び平成28年から平成29年
地 域: 全国
上記統計の作成の方法又は統計的研究の方法を確認するために特に必要と認める事項
学術雑誌等の名称及び掲載年月日 http://www.jasmin.jp/activity/zenkoku_taikai/2020_fall/program/index.html
2020-10-18

成果等

平野・清水著「IT投資と組織IQがセキュリティーインシデンスに与える効果」
清水・平野著「組織内デジタル文化資本がICT投資効果に与える影響」
経営情報学会2020年全国研究発表大会へと投稿。
なお、両論文概要は、下記の大会プログラムにて令和2年10月18日に掲載。
http://www.jasmin.jp/activity/zenkoku_taikai/2020_fall/program/index.html