調査票情報の利用に関するFAQ
調査票情報の利用について、お問い合わせや利用者アンケートでお寄せいただいたご意見ご要望の中から、よくある質問についてお答えします。
目次
A.調査票情報及びミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)について
A-3 調査票情報の利用とオーダーメード集計では何が違うのですか?
A-4 ミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)ではどのような手続ができますか?
A-5 ミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)から利用申出が可能な統計調査はどのようなものがありますか?
B.オンサイト利用について
B-3 利用するオンサイト施設は、自分で選べるのでしょうか。
B-6 オンサイト施設にある仮想PCはインターネットに接続されていますか?
B-7 オンサイト施設で使用できる仮想PCについて、メモリやストレージ(保存領域)の容量などの性能(スペック)を拡張することは可能でしょうか?
B-8 仮想PCのファイル(分析結果、ソースコード等)の持ち出しはできますか?
B-9 仮想PCへのファイル(データ、プログラム等)の持込みやソフトウェアのインストールはできますか?
C.リモートアクセスについて
A.調査票情報及びミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)について
A-1
Q 調査票情報とは何ですか?
A 集計していない個票形式のデータセットのことです。
これは、統計法で定義された用語であり、統計調査によって集められた情報のうち文書、図画又は電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう)に記録されているものです。
A-2
Q 調査票情報と匿名データでは何が違うのですか?
A どちらも個票形式のデータセットという点では同じですが、匿名データは、統計法で定義された用語であり、一般の利用に供することを目的として調査票情報を加工して、特定の個人又は法人その他の団体の識別(他の情報との照合による識別を含む。)ができないようにしたものです。
A-3
Q 調査票情報の利用とオーダーメード集計では何が違うのですか?
A オーダーメード集計とは、一般からの委託に基づき、府省が公表しているものにはなかった新たな統計を集計するサービスです。
統計センターが委託を受けるオーダーメード集計では、申出者が既存の統計調査の集計項目の分類一覧の項目を組み合わせた統計表の様式(統計表作成仕様書)を作成し、それに基づき統計センターは統計表を集計します。
一方で、調査票情報の利用では、利用者が調査票情報のデータを直接利用するので、オーダーメード集計では対応していない集計や分析などが可能です。
A-4
Q ミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)ではどのような手続ができますか?
A 調査票情報の利用に必要な手続として、事前相談、申出、データ提供依頼、成果報告、記載事項変更申出、分析結果持出し(オンサイト利用、リモートアクセスの場合)等ほとんどの手続を行うことができます。
また、承諾通知書や提供データのパスワード(オンサイト利用、リモートアクセスの場合は、仮想PCのアカウント情報)についてもe-Microにて送付されます。
e-Microから利用申出が可能な統計調査は、原則としてe-Microを利用して申出を行ってください。
なお、統計法第34条によるオーダーメード集計の利用、第36条による匿名データの利用については、e-Microからの手続はできませんので、各担当窓口までお問い合わせください。
A-5
Q ミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)から利用申出が可能な統計調査はどのようなものがありますか?
A 「利用可能な統計調査」に、e-Microから申出手続可能な統計調査を利用形態ごとに掲載しておりますので、ご確認ください。
また、各統計調査で利用可能な調査項目は、「利用可能な統計調査」の「二次メタ・その他」の欄から資料をダウンロードして確認することができます。
B.オンサイト利用について
B-1
Q オンサイト施設とは何ですか?
A 全国の大学や行政機関等が設置する、統計センターと連携して情報セキュリティが確保された施設のことです。調査票情報のオンサイト利用では、統計法が求める調査の秘密保護のために情報セキュリティを確保する必要があり、各オンサイト施設から接続する仮想PCの中で調査票情報を利用することとなります。
なお、オンサイト施設内には監視カメラを設置しており、個人のPCやスマートフォンといった情報通信機器の持ち込み、利用はできません。アカウント情報等、オンサイト施設の利用上必要な書類を持ち込むことは可能です。
仮想PCのスペックや利用可能なソフトウェアについては、こちらをご覧ください。
B-2
Q オンサイト施設を訪問するに当たり手続は必要ですか?
A 調査票情報の利用の承諾後、仮想PCのアカウント情報等を受け取った後、訪問をお考えのオンサイト施設にご自身で利用の予約をしてください。
オンサイト利用が可能な施設一覧の所在地、利用時間などをご確認の上、それぞれのオンサイト施設へ直接お問い合わせください。オンサイト窓口(統計センター)では、予約取次は行っておりませんので、あらかじめご了承願います。
B-3
Q 利用するオンサイト施設は、自分で選べるのでしょうか。
A どのオンサイト施設も利用いただけます。利用者は仮想PCにどのオンサイト施設からでもアクセスでき、利用場所を変えたとしても分析作業を継続が可能です。
なお、ミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)には「オンサイト施設利用場所」欄がありますが、そこで申出のない別のオンサイト施設を利用する場合であっても、別途申出の必要はありません。
B-4
Q オンサイト施設の利用時間について制限はありますか?
A 各オンサイト施設の利用時間は、こちらの掲載のとおりそれぞれが定めています。
なお、仮想PCを運用している中央データ管理施設のシステムは24時間稼働しています(メンテナンス期間を除く)。掲載時間以外のご利用について必要な場合、ご利用予定のオンサイト施設に各自でご相談ください。
B-5
Q オンサイト施設で時間がかかる分析は可能でしょうか?
A 仮想PCで起動している分析ソフトを、分析を実行した状態のままオンサイト施設を離れることは可能です。オンサイト施設を離れる時に仮想PCをそのままの状態で切断して端末(物理PC)をシャットダウンしても、演算の状態が維持されます。
しかしながら、仮想PCは48時間操作がない場合は自動的にリセットされるため、分析実行中は適宜仮想PCにアクセスする必要がありますのでご注意ください。なお、演算中の仮想PCには、他のオンサイト施設からアクセスすることも可能です。
B-6
Q オンサイト施設にある仮想PCはインターネットに接続されていますか?
A 調査票情報を利用する仮想PCは、研究・分析時の参考として公表結果を確認できるように、以下サイトについてのみ閲覧可能となります。
■政府統計の総合窓口(e-Stat)
https://www.e-stat.go.jp/
■統計ダッシュボード
https://dashboard.e-stat.go.jp/
なお、オンサイト施設によっては、研究に必要な情報を検索・閲覧できるよう、端末(物理PC)が設置してあるブースの外に、インターネットに接続されているパソコンを設備している場合があります。
各オンサイト施設の環境の詳細につきましては、こちらにある、各々のオンサイト施設の窓口までお問い合わせください。
B-7
Q オンサイト施設で使用できる仮想PCについて、メモリやストレージ(保存領域)の容量などの性能(スペック)を拡張することは可能でしょうか?
A 上限はあるもののご要望に応じられる場合があります。その際には、統計データ利活用センターへお問い合わせください。
仮想PCのスペックについては各オンサイト施設では、お答できかねます。
統計データ利活用センター連絡先:data-rikatsuyou_atmark_nstac.go.jp ※「_atmark_」を「@」に置き換えて送信してください。
B-8
Q 仮想PCのファイル(分析結果、ソースコード等)の持ち出しはできますか?
A 持ち出しできます。ただし、調査票情報の秘密の保護を図るため、ファイルを持ち出す際は利用者による安全性の確認(必要に応じて秘匿処理)が必要です。
必要な手続きの詳細はこちらを参照していただき、e-Microから依頼をお願いいたします。
依頼を受けて、統計センターはファイルの安全性を再度確認いたしますので、ファイルの持ち出しまである程度のお時間がかかります。
また、分析結果等の分量が多い場合は、それに応じて更にお時間がかかりますので、原則として、公表資料に掲載される分析結果等、必要最小限の分量としてください。
B-9
Q 仮想PCへのファイル(データ、プログラム等)の持込みやソフトウェアのインストールはできますか?
A 原則としてミクロデータ利用電子申出窓口(e-Micro)を通じて、依頼を行ってください。インストール作業が必要なソフトウェアやファイルサイズが大きいデータの場合、中央データ管理施設において、所要の作業を行います。直前にご連絡いただいても、利用予定日に利用できないことがありますので、お早めにご相談ください。詳細は、こちらを参照ください。
C.リモートアクセスについて
C-1
Q リモートアクセスは自宅から利用することもできますか?
A 自宅から利用することもできます。
ただし、調査票情報を適正に管理するため、利用場所は施錠可能な場所であり、利用者の方以外が入室できないよう管理することが必要です。また、仮想PCへの接続時に利用するインターネット回線は、情報セキュリティ対策が不確か又は不十分なネットワークは利用しない(公衆無線LANは使用しない)など、調査票情報の漏えい防止の措置を行ってください。また、利用は日本国内に限ります。
C-2
Q リモートアクセスの場合、分析結果等を持ち出す際の確認はありますか?
A リモートアクセスの場合、オンサイト利用と異なり、分析結果の持ち出しに当たり、提供依頼書の提出等は必要ありません。ただし、持ち出したファイルは一定期間保存され、事後的に提供機関が確認を行う場合があります。また、調査票情報そのものは持ち出せませんのでご留意ください。